(1)民間の金融機関
新規に事業を立ち上げようとする個人事業主の方や新設法人が民間の金融機関から融資を受けることは、
簡単なことではありません。なぜなら過去の実績がなく、融資を実行するにはリスクが大きいと判断する
からです。返済能力の有無については過去の実績やその実績を踏まえての今後の展望から判断しますので、
実績がない場合には今後の展望にも根拠が薄いと判断されてしまいます。
(2)日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は100%国が出資している銀行です。起業を促進し、雇用の維持・創出につなげ、日本経済
の発展成長へ貢献するという経営方針のもと、新たな事業の創出が大きな目的のひとつとなっており、民間の金
融機関ではリスクが大きく出資・融資できない分野を補完するのが政府系金融機関である日本政策金融公庫の
存在意義となります。日本政策金融公庫の国民生活事業の融資先は、小規模な事業かつ創業融資が中心となって
います。
(3)まとめ
(1)(2)から起業を考えられている方や創業間もない方については日本政策金融公庫を選択したほうがいいかと
思います。日本政策金融公庫で創業融資を受けて実績を積んだ後、民間の金融機関で融資を受ける、あるいは
日本政策金融公庫で借換えを行い、事業を拡大するという流れが理想だと思います。
専門税理士 三木 仁 |
・出身地 大阪府貝塚市 事業を立ち上げ、それを継続していくことは大変な道のりだと思います。 |